ブログ

トップページ ≫ ブログ

人間の本質が問われているのかも知れない

Date:2020.04.09

この記事を書いている時点で、新型肺炎・コロナウィルス(COVID-19)の世界感染者数が120万人、死者数は6万5千人を超えている。国内では、感染者数4257人(クルーズ船除く)、死亡者数81人となり、全7都府県では緊急事態宣言が発出され、著名人の感染やお亡くなりになるという悲しいニュースが報告されている。

JETROの試算によれば、世界全体の経済損失を最大3,470億ドルと予測し、世界全体のGDPを最大0,4%幅押し下げると発表した。
日本においては、感染拡大の被害が1年程度継続すると仮定した場合、16兆3千億円もの影響が出るとの試算もある(大和総研)

 

前回の「すべきことをすべき時」の記事のスピンオフの内容です。
https://gm-institute.co.jp/788

 

 

ウィルスは、地位の高さや資産の豊富さ、著名であろうとなかろうと、容赦無くすべての人間に対して見境なく猛威をふるっている。
また、感染被害者という立場だけでなく、自業自得的な意味での意識的であれ、無意識であれ、加害者という立場にもなりうる怖さもつきまとう。

マズローの欲求五段階論で主張するところの、低位の生理的欲求(空腹、渇き、擁護されること、肉体的な欲求)と安全的欲求(物理的、精神的な障害からの保護と安全欲求)に対して、かつてないほど強力に広範に突いてきているのである。

  

そして、緊急事態宣言や都市封鎖(ロックダウン)、仕事の自粛や外出自粛による社会生活への規制や経済の停滞は、社会的欲求(愛情、帰属意識、受容、友情などを求める欲求)、自尊的欲求(自尊心、自律性、達成感、地位、表彰、注目などの欲求)、自己実現的欲求(成長、潜在能力の達成、自己実現という欲求)を毀損しはじめるであろう。

この世界的な異常事態は、永年にわたり構築してきた人類の社会的なあり方、ものごとに対する価値観を、見直さざるをえない、見直すべききっかけとなるでしょう。

 

人間の欲望と自己規制
利己と利他
国や自治体の取り組みに対する議論や批判
首都圏から地方への脱出
米対中の非難の応酬
安全と経済のトレードオフ など

コチラをたてるとアチラがたたず、何かを得ようとすれば何かを捨てる、求めるものは救われぬ与えるものは救われる、リフレーミング、正常性バイアス、トレードオフの原理、因果応報に同調圧力…

 

人類にとって、大きな人命被害や多大な経済損失を突きつけたコロナウィルス。

 

失うものは大きいが、視点を変えて考えてみると、普段とは異なるものが見えてくる。

 

地球の延命、環境保護、SDGsなどにとっての貢献
人や組織や企業や国に対するヒトの本音や本質
情報の恣意性や非合理性
大切なものの優先順位
人間の本質 など

 

こんなときこそ大切な

不自由な時にこそ見えてくる人の優しさや思いやり

そんなところにいちいち気づいていきたいと思います。

 

 

>> 一覧ページへ

 

GM.institute

GM.institute株式会社
〒640-8128 和歌山市広瀬中ノ丁2丁目39番地
TEL&FAX:073-427-1333
https://gm-institute.co.jp/

lab

lab
〒556-0011 大阪市浪速区難波中2-10-70 なんばパークスタワー19F
TEL:090-3283-1121
https://gmi-lab.com/