Date:2022.08.15
世の中の物価高が止まりません。。。
暑くなるとジンライムが飲みたくなりませんか?
というわけで、近くのスーパーにライムを買いに行きました。
すると、ライム1個 ¥230-(メキシコ産) もするではないですか!
高ぇ〜!
1杯あたりで換算すると、主役のリキュール(ジン45ml)よりも脇役のライム(生ライム半個)の方が高い計算になります。
ライムが積まれた棚の前で5分悩みましたが、結局1個だけ買いました。
その夜のジンライムは格別に美味しかったです♪
Contents
先日、
クライアントさまの「近況説明会」に出席させていただきました。
新型ウィルスや海外拠点先のクーデターなど多くの逆境にもかかわらず、過去10年間、毎年右肩上がりに業績を伸ばされている優良な企業です。
まさに、持続的に成長と発展を実現させています。
弊社は、この会社さまの人的資源開発や組織構築の領域で、3年以上携わらせていただいています。
たとえば、
上級管理職にあたるエリア統括部長の方々が対象の『リーダー育成プロジェクト』
現場マネジャーにあたる管理職の方々が対象の『次世代リーダー育成プロジェクト』
経営幹部の方々が対象の『経営者育成プロジェクト』
現場セールス職の方々が対象の『エクセレント・セールス開発プロジェクト』
新規部門立ち上げの『新部門創設プロジェクト』
など。
ある意味、
主要なレイヤー(職位階層)の方々の人材開発や組織構築をサポートさせていただいております。
さて、
「自社を持続的に成長/発展させたい」と考えない経営者さまはおりません。
ほとんどの経営者さまや企業さまは、創意工夫と鋭意努力で自社の成長と発展に日夜取り組まれています。
実際、そうした命題の実現可能に向けたサポート依頼は少なくありません。
しかしながら、それを実現できている企業さまがあまり多くないのも事実です。
少子高齢化、財政赤字、景気低迷などの慢性的なリスクに加え、
不透明なグローバル環境の変化、ウィルス等による経済活動の自粛、止まらない円安や物価高騰など予測困難な社会経済リスクは、とりわけ私たちのビジネスをより一層複雑にしています。
もはや、これまでの考え方や既存のやり方では、成長どころか企業の存続すらままならない状況といえます。
そんななか、
先述の企業さまは着実に成長と発展を遂げているのです。
自社の成長と発展に成功する企業と成功させられない企業とでは、一体何が違うのでしょうか。
成功させるポイントは何なのでしょうか。
今回参加させていただいたクライアントさまの近況説明会で発見した『会社を持続的に成長/発展させる5つのポイント』を主観的実感ベース(いわゆる私見)でまとめています。
ご拝読いただければ幸いです♪
その種の行為を上手くできる生まれもった「才能」よりも、
上手くできるための「努力」を続けられる能力が勝る。
努力を続けられる能力よりも、
「熱中」が勝る。
「才能」<「努力」<「熱中」
という図式ですね♪
「熱中」とは、言い換えれば「フロー状態」にあるということ。
TEDトークでも有名な米国の心理学研究者であるチクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihaly)は「人生を生きるに値するものにするものは何か」を問い続け、
人が「幸福」を感じる瞬間は、「独創的な活動や高い技術力を必要とされる仕事などに没頭しているとき、疲れを知らず、時間の過ぎるのも忘れて活動を続け、永続的な満足感を得られる『フロー(Flow)』という心理状態にあるとき」であることを発見しました。
上図(出所:“Finding Flow” Mihaly Csikszentmihaly [1997])は、
縦軸に「挑戦の難易度」、横軸に「自分の能力度」をとり、人間の精神状態(メンタルステートメント)を8つに分けて定義した図です。
結論からいえば、
自分の能力を高く発揮させるべき高い難易度の挑戦こそがフロー状態を発生させる(図右上)というわけである。
そして重要なのが、
職務に対するスタッフの「フロー状態」を発生させるような環境を設計し提供することである。
ここではサラッとミハイが説くフローに入る8つの条件を述べておきます。
① 達成できる期待にある課題(挑戦と能力のバランス)
② 行動への集中(圧倒的な集中状態)
③ 明確な目標
④ 直接的で即時的なフィードバック
⑤ 無益なストレス(日々の不快なことや不安なこと)の忘却
⑥ 自らの成功を信じる自己統制
⑦ 自己超越(自意識の消失)
⑧ 時間感覚の変容(主観的には時間が長く、客観的には短くなる時間感覚)
*フローについての詳細は、いつかblogで♪
皆さまの会社で重視する指標は何ですか?
たとえばIR説明会や経営会議、幹部会議などで報告する重要指標(KPI)は、財務にまつわる指標ばかりになっていませんか。
経営理念のパーパスやミッションに「売上高〇〇、利益〇〇、販管費〇〇」などの財務的な達成指標を掲げている企業はあまり見かけません。
「社会にとって貢献できる…」とか、
「地域の皆さまに愛される…」とか、
「従業員の幸せを実現する…」とか、
「顧客第1主義で…」なのではないでしょうか。
そうであるならば、
大切な報告会や会議の重要議題は、目に見える財務の指標よりも目には見えない重要な指標を重視すべきではないでしょうか。
もちろん成果としての財務結果は大切ですが、会社の真の目的がそこでないならば、
CSパフォーマンスやESへの取り組み進捗、環境への貢献度合いなどについてを真剣に議論し、具体的な改善プランを策定・実践すべきである。
こうした日常よりの理念経営への考え方や取り組みが、組織文化を育て、従業員の態度や行動に表れます。
あなたの会社の態度や行動からお客様やお取引先様、社会はあなたの会社を評価します。
関わるすべての人々から高い評価を獲得できている会社は、結果、高い業績パフォーマンス成果につながります。
2022年1月の岸田総理による施政方針演説で、「人的投資が企業の持続的な価値創造の基盤である」と明言しました。
「ヒト・モノ・カネ・情報など」
企業が保有するこういった企業資源(財産)のなかでも、「ヒト(従業員)資源こそが最も大切である」と考えている経営者さまは少なくありません。
ところが、そのような企業さまにおかれましても、
ヒト(人件費)をコストとして捉えている経営者さまも少なくないのが事実です(会計処理上も人件費はコストなので、あながち間違ってはいないが…)。
ここにパラドックス(逆理)が生じるのである。
「人的資本は企業の財産」と捉える一方で、「人件費はコスト」と勘定される。
「人的資本にcashを費やすことは投資」と考える一方で、「経費」として処理される。
「人的資本が利益をもたらす」と理解する一方で、「利益改善」のためにリストラする。
「モノ」である製造資本や「カネ」である財務資本は財務諸表の資産として記載されるが、
「ヒト」である人的資本にあたる人件費や教育費などは経費(コスト)として記される。
さらにいえば、
高い成果の源泉であるヒト依存の能力、技術、知識、アイデア、生産力、愛社精神、思い入れなどは目に見えず、評価に窮する資源です。
この評価に窮する資源である人的資本を経営戦略の中核と捉え、
高い成果の源泉であるヒト依存の資源開発に本気で取り組むことが重要です。
800年以上前に成立していたとされる平家物語。
その冒頭の一節で、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」とある。
これは、−この世のすべては絶えず変化するものである−という響きを伝えている。
沙羅双樹の花の色に喩えて「盛者必衰の理をあらわす」とある。
これは、−どんなに勢いがある者も必ず衰える時がくる−という道理をあらわしています。
「奢れる人も久しからず」−世に栄えて得意になっている人でさえも−と続く。
ビジネスにおきかえて読み解くと、
「時代の移ろいとともに市場の環境や顧客のニーズは変化するのが常。いま、市場や顧客に受け入れられて成功している商品やサービスもやがて衰退する時が必ずくる」
ということである。
もちろん、経営者たちはそんなことは百も承知である。
あの手この手で自社の栄華を持続させようと奮闘する。
ところが、
すべての企業でそうは上手くいかないのが、これまた道理である。
イノベーション研究で有名なクリステンセン教授は、「成功した企業ほど変化できない」と主張する。
*詳しくはこちらの記事をお読みください↓
「イノベーション(イノベーター)のジレンマを考える」https://gm-institute.co.jp/654
スタンフォード大学大学院のオライリー教授とハーバード・ビジネススクール教授のタッシュマン教授による著書「両利きの経営 −二兎を追う戦略が未来を切り拓く−」では、イノベーションのジレンマを打開する実践的な方法を多くの事例を用いて解説している。
そこでは両利きの経営とは、
「知の探索」:既存のビジネスの範囲を超えて、認知を広げて新規事業に向けた実験と行動を行う」
「知の深化」:既存のビジネスをさらに深掘りし、さらに磨き込んで強化していく」
この両利きの経営を成功させることが、イノベーションを創発し、自社の持続的な成長と発展を実現すると説く。
これらの著書では、
とかく世の中は変化するものである。
そして、世の中が変化すれば市場環境も変化する。
その変化に企業や個人も適応していかなければならない。
ところが、こうした変化に適応させることはそう簡単ではない。
特に、過去、成功をおさめてきた者にとってはいかに難しいか。
を教えてくれる。
「リーダー」と「マネジャー」、そして「フォロワー」
「リーダーシップ」と「フォロワーシップ」、そして「マネジメント」
似て非なるこれらの役割。
先ずは、それぞれの概念と定義を押さえておく必要があります。
リーダーの役割:「方向性やゴールを指し示すこと(あの山に登ろうと決める決定者)」
マネジャーの役割:「方向性に対する結果やゴールへと導くこと(あの山に登る方法や道順、道具、人選、プランなどを策定する計画者)」
フォロワーの役割:「リーダーが指し示した方向性やゴールに向かってマネジャーが決定した具体的な活動計画を実践すること(あの山に登る原動力としての実施者)」
リーダーシップ:「人を巻き込んでコトを実現させる力(あの山に一緒に登ろう!)」
フォロワーシップ:「人と協働してコトを実現する力(楽しそう!うん。一緒に登ろう)」
マネジメント:「リーダーシップとフォロワーシップを有効的かつ効果的に導引/誘引する力(あの人のリーダーシップとあの人のフォロワーシップを組み合わせると化学反応が起きて最大限のチームパワーが引き出せて、あの山に最速で登れるかも)」
*詳しくはこちらの記事をお読みください↓
「リーダーとマネジメントとリーダーシップ」https://gm-institute.co.jp/752
先述の「両利きの経営 −二兎を追う戦略が未来を切り拓く−」では、
両利きを実現させるのは成功している企業やリーダーほど難しいとされる。
そのうえで、
実現させる最大のポイントは「リーダーのリーダーシップ」と主張しています。
言いかえると、
「経営者の素養と従業員や顧客を巻き込む能力
ということである。
① スタッフの「フロー状態」を発生させる環境の提供
② 理念(purpose-mission-vision-value)経営の実践
③ 人的資本を重視する
④ 両利きの経営で企業を進化させる
⑤ リーダーのリーダーシップ
世界はもはや予測することができない時代であるのは明らかである。
ならば、
予測できない5年・10年先を見越した中長期の事業計画通りに経営を行うことより、
変化する時代にフィットさせた方向に舵をきりつつ最適解を求めながら経営を行うことの方が妥当ではないだろうか。
それを実現させる組織にとって大切なポイントが上記の5つのポイントであるともいえる。
結局のところ、
経営者、従業員、サプライヤー、顧客など、企業を動かすのはすべて「ヒト」である。
「ヒト」をモチベートさせるリーダーのリーダーシップ
リーダーのリーダーシップに応えるフォロワーによるフォロワーシップ
双方をつなぐマネジャーのマネジメント
持続的に成長/発展する企業とは、
組織において「ヒト」資源のエネルギーが最大限に溢れています。
そして、
5つのポイントをおさえた経営でもって、顧客や社会に向けて溢れたエネルギーをエクスプローション(爆放出)させています。
上述の「近況説明会」企業さまは見事にこれらの組織能力を発揮し、
会社を成長・発展させてきたのである。
社会が必要とするすべての企業さまが、持続的に成長/発展して存在し続けることは
世のため人のためを成し遂げることにつながります。
弊社 GM.institute のmissionは、「社会に役立つ企業さまのサポートで、世のため人のためを成す」です。
さらなる研鑽を積み、クライアントさまの成長と発展の実現可能性を高めるサポートを行うことがmission達成への道程であると改めて肝に銘じる機会となった実り多い優良企業さまの「近況説明会」でした。
おしまい
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